ASKLEPに関わるヒト・モノ・コトを発信します。
第1回 アスクレップ アニュアル・グローバルカンファレンス開催!

2008年11月19日アスクレップは、東京国際フォーラムにおいて「第1回アスクレップ アニュアル・グローバルカンファレンス」を開催しました。
このカンファレンスは、今年アスクレップと戦略的パートナーシップを締結した、ハリソン・クリニカルリサーチ社(ドイツ:2006年から業務提携)、クオリティックス・クリニカルリサーチ社(台湾)、アスカ・リサーチ社(カナダ)とアスクレップが共同で、お客様に海外での治験情報の提供をすることを目的として企画しました。
“日本発グローバルCRO”を目指すアスクレップの中でもひときわ、グローバルに熱い思いをもつメンバーが集まり「グローバルカンファレンス運営事務局」を結成。パートナーの講演内容・会場のレイアウトなどの企画をはじめ、全てが初めての経験でしたが、「お客様のために有益な情報を提供したい!」という熱い思いのもと、カンファレンスの成功に向け一致団結して、準備・運営に取り組みました。
そしてカンファレンス当日― 日々医薬品開発に尽力されている30社70名を超える製薬企業の臨床開発関係者にご参加いただくことができました。
■当日の講演内容は・・・
※各パートナーの紹介はこちら(http://www.asklep.co.jp/company/partner)

1.「Globalization through a Collaborative Partnership」
ハリソン・クリニカルリサーチ・グループ社長 Dr. Francisco Harrisonとアスカ・リサーチ 社長兼CEO Valerie Willetts氏が共同で、さまざまな地域に所在する複数のグローバルCROが参加して行なわれた国際共同治験の事例を紹介しました。
2.「Conducting Multinational Clinical Trials in Taiwan」
現在日本において、アジア共同治験のパートナーとして非常に注目されている国のひとつに台湾がありますが、この台湾のCROであるクオリティックス・クリニカルリサーチ総経理の高敏雄(Min-Hsiung Kao)氏が、台湾の治験事情・国際共同治験の実施状況などを紹介しました。
3.「グローバル試験に対するアスクレップの取り組み~台湾の経験を踏まえて~」
本講演の演者であるアスクレップ・国際開発部マネジャーの大山彰裕さんは、今年9月から約2ヶ月間、パートナーであるクオリティックス・クリニカルリサーチ社に長期出張し、台湾の治験環境を調査しました。その結果を、日本の治験環境と比較しながら報告しました。
■国際開発部・マネジャー 大山彰裕さんに聞きました

◆台湾の治験環境はいかがでしたか?
台湾の治験環境は日本ほど整備されていないのでは?と推測していましたが、実際に目にしてみると、欧米と非常に類似した方法で治験が実施されていて、日本よりも効率的に勧められている印象を受けました。特に良いと思った点は、治験に携わる人たちの役割が分離独立されており、その相互協力の基で治験が適切に実施されていたことです。
研究費等の支払いについてはまだまだ不透明な部分が多く、整備の必要性があると感じましたが、他の部分については、私たちが見習わなくてはならない事が多いように思いました。
◆日本と台湾を比較して、特に大きく異なると感じた点はどんな点ですか?
やはり、中でもモニタリング業務(CRAの役割)ですね。CRA本来の業務を遂行できるという点については、台湾の治験環境のほうが優れていると言わざるを得ない状況です。この為、かかる人員や工数も少なく、日本と比べ安価な費用で出来る環境が整っている印象を強く受けました。とは言っても、台湾のCRAは経験年数が平均1、2年と十分とは言えない状況です。しかし、このような状況下でも、治験が問題なく遂行できるのは、治験を実施するためのシステムがきちんと整備されているからではないかと思います。日本はどうしても個人のスキルに頼りすぎているのかも知れません。日本人はやはり職人気質が強いのかも知れませんね。
◆今後、グローバル化に向けて、アスクレップはどのようなことに取り組んでいかなければならないと感じていますか?
台湾では、実施されているそのほとんどがグローバル試験です。その反面、アスクレップにおいて実施されるほとんどがローカル試験です。その大きな理由としては、日本のグローバル試験への参加率の低さです。そもそもドラッグラグの原因がそこにある― 私はそう思います。なぜ、日本で治験が実施されないのか、なぜ日本での医薬品開発が二の次になっているのか、その原因を考えることが重要です。その中で、“グローバル化”と言うキーワードが出てくるかと思いますが、ただ単に、「グローバル化することが大切なのではない」と思います。確かにグローバル試験をサポートする体制を構築していくことは大切ですし、体制構築なくしてグローバル試験のサポートはありえません。その活動が日本の医薬品開発市場を変えるきっかけになるとも思っています。
しかし、一番重要なことは、日本が“医薬品開発市場の第一選択市場”になることだと思います。そのためには、私たちの治験に対する考え方を国際標準、つまり、グローバルに“チェンジ”することが必要不可欠なのだと思います。今いちど実施方法や各役割を見直し、日本の良い部分を残しながら海外の良いところを取り入れ、日本からグローバルスタンダードを提案できるようになることで、日本の治験は「高い」「遅い」なんていわれない環境への変化も可能になると思います。これらを私たちCROから発信できれば、「CROに医薬品開発業務を委託することによって、日本での治験が、効率的に、適切に、また安価に医薬品開発が進められるようになった」と評価されるようになるでしょう。
私たちは、他国の状況を身近で感じ・議論することの出来る環境を手に入れました。
他国の良いところを吸収し、他国の環境と共に成長出来るようになる事―その為にも先ず私たち自身が変化することが必要なのだと思います。
先進的に変化を起こすことは、非常に難しい事ですが、「是」の方向に進んでいるものは必ず、他がついてくると思っています。「是」に向かって勇往邁進することが、必要なのではないでしょうか?
「この薬、輸入して使ってるから大変だよ」なんて患者さんからの声がなくなるように、日本の医薬品開発市場を変えていきたいですね。
当日参加していただいた多くのお客様から、「台湾での状況を具体的に知ることができて良かった」「今後グローバル試験が日本国内で増えることが予測されるので、グローバル展開へ努力されることを強く望みます」など好評をいただき、第1回アスクレップ アニュアル・グローバルカンファレンスは、盛会のうちに終了することができました。
今後もアスクレップは、海外パートナーとともに、お客様に有益となる海外での治験情報の提供ができるよう、このグローバルカンファレンスを実施していきたいと考えています。
バックナンバー
"開発パーソン"への道 【第3回】 経営推進本部 経営企画部 高橋 慎一
"開発パーソン"への道 【第2回】 統計解析部 部長 鈴木淳一
"開発パーソン"への道 【第1回】 取締役 大島慎也
クラブ活動@ASKLEP
2008年4月 新入社員が入社しました。
